2009年12月1日火曜日

マーラー 交響曲第6番イ短調 第2,3楽章の演奏順


マーラーの交響曲第六番は,ベルナルド・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウのLPレコードで初めて知りました.低音弦のダッダッダッで始まる行進曲に身震いの感がしたものです.その後,ライブでは前述のカラヤン/ベルリンフィル.最近では(といっても2008年2月ですが),ダニエル・ハーディング/東京フィルで聴きました.ハーディングはそれ以前,彼をあまりよく知らないときに,マーラーの第2番を同じ東京フィルで聴きましたが,お,やるじゃん,という印象.そのあと,彼が有望な若手と言うことを知ったのですが.それはそれとして,当日のハーディングの第6番,私は,楽章の演奏順,第2楽章:アンダンテ,第3楽章:スケルツォというのを初めて聴きました.それまで,ハイティンク,カラヤンにしろ,バーンスタイン/ウィーンフィル,アバド/ベルリンフィル,アバド/シカゴシンフォニー等々,私の聴いてきたCDやLDではすべて,第2楽章がスケルツォ,第3楽章がアンダンテです.ですから,それが逆になっている演奏は私にとっては非常に奇異な感がしました.第1楽章が余韻がさめないうちに第2楽章でまた「ダッダッダッ」と押してくるのが非常に新鮮だと思うのですが.それが第1楽章「アレグロ・...」,第2楽章「アンダンテ・...」,第3楽章「スケルツォ」というのは陳腐な気がするのです.また,第3楽章としての「アンダンテ」が静かに終わった後,終楽章がチェレスタとハープで開始されるこのつながりも,たまりません.
当日のプログラム,野本由起夫氏の楽曲解説では,この楽章の順番の論争について教えてくれていて,今後は「アンダンテ→スケルツォ」の順番が定着していくのではないか,ということですが,ボクはいやだな.もっとも,私自身,過去ずっと聴いてきた刷り込み効果があるかもしれませんが.



何でもクラシック

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