2010年4月25日日曜日

横山勝也さん逝去


横山勝也さん,とうとう亡くなられました.
演奏をお聴きすることがなくなってから,ずいぶんの期間となりますが,演奏をされなくても,尺八界では象徴的存在として影響を与えられていた方.心からご冥福を祈ります.

横山勝也さんの音,30数年前のばりばりの若かりし頃,本当に間近なところで,吹いていただいたとき,その音のなんときれいなこと.横山氏と言えば「ノーベンバーステップス」などでの荒々しい尺八の音を思い浮かべる方が多いかと思いますが,福田蘭童譲りの優しいきれいな音もあります.ピアニッシモから消音までずっときれいな音,感動しました.
あと,思い出すのは,..ある演奏会後,某会場にタクシーでお連れしたことがありますが,そのときタクシー内で,ワイシャツのカフスを外す手伝いを頼まれました.「指が動かなくて.一種の職業病ですよ」と言われたのですが,プロとは大変なものだと感じ入った次第.

告別式は26日午前10時半、東京都中野区中央2の33の3の宝仙寺大師堂.喪主は妻紀子(のりこ)さん.

2010年4月23日金曜日


東京フィルの2010年度定演,東京オペラシティ コンサートホール分が昨夜からスタートです.昨日は,広上惇一指揮,モーツァルト「交響曲第32番」,ショパン「ピアノ協奏曲第1番」,シューマン「交響曲第3番:ライン」.
久々に舞台近くの席を取りました.音楽以外の音も色々聞こえますが(指揮者の音,指揮台やいすのきしむ音などなど)迫力はばっちり.
ショパンのピアノ協奏曲,ピアノは若干21才の金子三勇士(みゆじ).あまりにも響板の近くで聴いたせいか,ちと,カタカタ音の感が気になりましたが,演奏は良かったです.最近の若手は感情表現が身振りも含めて大きすぎて私は大嫌いなのですが,彼,金子氏は淡々と弾き,その中にも気持ちが感じられるし,演奏後のうぶな感じも好ましかったです.これからの期待株ですね.

2010年4月22日木曜日

チョン・ミョンフンとアクロス福岡

アクロス福岡は福岡の国際・文化交流の拠点を目指した複合施設ですがそのシンフォニーホールでは一定期間,ホールの顔として「マエストロ」と契約して演奏会を企画してきています.本年度まではワレリー・ゲルギエフ氏ですが,来年からはチョン・ミョンフン氏だそうです.
先日,14日も別府アルゲリッチ音楽祭の福岡出張公演として,マルタ・アルゲリッチ氏らとピアノで共演したそうですが,今後の企画,活動が楽しみですね.

2010年3月16日火曜日

尺八 藤原道山


突然ですが,邦楽のクラシックです.
尺八演奏家,藤原道山(ふじわらどうざん).昨日の読売新聞夕刊に「デビュー10周年アルバム」の記事が出ていました.冨田勲,千住明氏ら様々なミュージシャンとの作品が中心のベストアルバムとか.
NHK BShi の「プレミアム8シリーズ 伝統芸能の若き獅子たち」に出演します.3/23(火) 20:00 「藤原道山(尺八) 尺八の音色 人間国宝に挑む」です.この人間国宝とは,藤原道山の師の山本邦山氏のことです.
藤原道山,彼の音は本物だと思います.

2010年3月12日金曜日

東フィル定演 ロッシーニ アルベルト・ゼッダ

ここのブログ,随分ご無沙汰になってしまいました.書きたいことはあるのですが,発信するということ,私にとってはなかなか大変なものです.

昨夜(3/11)は東フィルの東京オペラシティ コンサートホールでの定演でした.
ロッシーニの権威,アルベルト・ゼッダ氏指揮によるロッシーニ作品.
劇場用カンタータ「ディドーネの死」
教会音楽「スターバト・マーテル」
どちらも知らない初めての曲だったのですが,ロッシーニあたりだと初めての曲でも聴きやすいですね.(コンテンポラリーふうの小難しい音楽と違って)
ソプラノのイアーノ・タマーさんは,本来予定のマリーナ・レベカさんが急病のための急な代役だったそうですが,どんな気持ちで臨み,準備するのでしょうね.
演奏は熱演,良かったです.